こんにちは、はんじゅくです!
今回の記事では、永崎裕麻さんの書かれた「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」という本をご紹介します。
こんな疑問を持ったことがありませんか?
お金には別に困ってないけどなんだか幸せじゃないなあ・・・?
そんな感覚を持って過ごされている方は多いと思います。
今回の記事は「生活は不自由していないのになんだか幸せを感じない」、そんな方のお悩みを解決するヒントになるかもしれません。
この記事では、この本に書かれている内容を、私なりに下記の3点に整理してご紹介します。
- 日本が豊かなのに幸せじゃない理由
- 幸せな国フィジーの3つの習慣
- 文化の違う日本でフィジーの習慣をどう取り入れればいい?
この記事を読むことで、下記の3点を学ぶことができます。
- モノがあっても幸せになれない理由
- モノがなくても幸せになれる習慣
- 幸せな習慣を実践する方法
お金を稼ぐことに少し疲れた方は、ぜひ最後までご覧ください!
日本が豊かなのに幸せじゃない理由
多くの方が、お金はあって豊かにもかかわらず自分を幸せだと思えない理由は、以下の3つです。
①仕事の優先順位が高すぎる
→「今」を犠牲にして「未来」のために生きている。
②人付き合いの中で世間体を意識しすぎる
→自分の本心に目を向けられていない。
③人間関係が希薄すぎる
→幸せを共有できない孤独。
①仕事の優先順位が高すぎる
一つ目の理由は、仕事の優先順位が高すぎることです。
ワークライフバランスが叫ばれるこんにちでも、残業は頑張っているという評価につながることが多いです。
まさに部長がそんなことを言っていたかも・・・
そして2020年の調査では、OECDの中で総労働時間(無償労働含)が男性も女性も最長になっています。
それだけ人生を「仕事」に費やしているということです。
もちろん、つらい仕事でも楽しい瞬間はあるでしょう。
しかし、仕事全体でみたときには「生活のために我慢して働いている」という方が多いのではないでしょうか。
それはつまり、「今」を犠牲にして「未来」のために生きているということです。
「今」を楽しめず常に「未来」のために働き続けていれば、幸せを感じるのは当然難しくなります。
でも生活できなくなっちゃうししょうがなくない?
その割合が大きすぎるってことです!
②人付き合いの中で世間体を意識しすぎる

二つ目の理由は、人付き合いの中で世間体を意識しすぎることです。
よく言えば協調性があるともいえますが、それは同調圧力にもなりえます。
「足並みをそろえる」「空気を読む」「暗黙の了解」などの言葉はまさにその表れです。
良い面もありますが、自分の本心に目を向けられない状態では、幸せになりにくいです。
③人間関係が希薄すぎる
三つ目の理由は、人間関係が希薄すぎることです。
その原因は、仕事が忙しくてプライベートの時間がなかなか取れないところにあります。
その結果、新たな人間関係をつくれないばかりか、家族や友人と過ごす時間すら短くなってしまいます。
最近はコロナのせいで余計にそうなっているね・・・
幸せを共有できない孤独は、さらに幸せを遠ざけます。
以上の3つの理由から、客観的・物質的には豊かなのに自分自身を幸せだと思えないような、生きづらい環境になってしまっているのではないでしょうか。
じゃあどうしたらいいの?(泣)
まず幸せな国フィジーの習慣を見てみましょう!
幸せな国フィジーの3つの幸せ習慣
モノの豊かさはなくても世界一幸せな、南の島国フィジー。
そんなフィジーの人々が幸せを引き寄せている習慣を3つご紹介します。
①なんでもシェアする
→シェアによって人に必要とされることで、自分の存在価値を確認できる。
②「テキトー」する
→責任やこだわりといった「こうでなければいけない」という制約から自由になれる。
→そうすることで、「今」という時間にある幸福に向き合うことができる。
③つながりを大切にする
→人は利他によって幸せを増やす生きもの。
①なんでもシェアする
一つ目の習慣は、なんでもシェアすることです。
フィジー人には、自分のものという感覚がありません。
なんでもかんでもシェアをします。
このことが幸せの習慣になる理由は、シェアによって人に必要とされることで、自分の存在価値を確認できるからです。
アドラーの心理学でも
「最大の不幸は、自分が周りに必要されていないと感じる孤独感であり最大の幸せは、人に必要とされること」
とされています。
実際にフィジーでは物のシェアが日常茶飯事です。
著者もフィジーでホームステイを始めて数日で、Tシャツを勝手に着られてしまったそうです。
さらに物だけでなくお金、そして子供までシェアするのが当たり前のように行われています。
フィジー人には「ギブ&テイク」ではなく「ギブ&ギブ」の精神が根付いているということです。
ギブしか勝たん!
②「テキトー」する
二つ目の習慣は、「テキトー」することです。
フィジー人は、ちっちゃいことは気にしません。
ひとことで言えばおおざっぱ、日本人にとっては「テキトー」かもしれないです。
しかし、それをゆるすからこそ得られる幸せがフィジーにはあります。
このことが幸せの習慣になる理由は、責任やこだわりといった「こうでなければいけない」という制約から自由になれるからです。
その結果、過去の反省も未来の心配もしません。
そうすることで、「今」という時間にある幸福に向き合うことができるのです。
実際に、レストランに行けば注文した内容だけでなく、お会計の金額まで間違っていることがあるそうです。
しかし、反省もしないのでそれを繰り返します。
会社なら大目玉ですね(笑)
それで叱られても、友達と話のネタにして笑いあってそれでおしまいです。
後悔どころか楽しい時間として思い出に残ります。
さらに、未来の心配もしないので、貯金もしませんし健康にも気を使いません。
「将来どうするか」ではなく、「今何をしたいのか」が常に最優先です。
「テキトー」ですが、自分の本心にだけは真面目なのかもしれません。
③つながりを大切にする

三つ目の習慣は、つながりを大切にすることです。
フィジー人は、コミュニケーション力がとても高く、どんどん人とのつながりをつくることができます。
道を歩いていると、突然知らない人に呼び止められてそのまま雑談していると、「今から家でランチでもどう?」と誘われるそうです。
また大統領が、水没の危機にあるキリバスへ向けて「全員フィジーに移住していい。困っている隣人を放っておけない」と宣言しています。
近所から世界まで、人とのつながりを大切にしているがゆえです。
つながりを大切にすることが幸せの習慣になる理由は、心理学者のマーティンセリグマン博士によると、「人は利他によって幸せを増やす生きもの」だからです。
人は人の幸せを願い、人に利益を与えるで幸福を感じるようにできています。
フィジー人はつながりを大切にすることで、お互いの幸福を増やし合っているということです。
なんとなくわかった!さっそく習慣にしてみるよ!
そのまえに次を見てください!
文化の違う日本でフィジーの習慣をどう取り入れればいい?
さて、ここまでに挙げたフィジー人の習慣が成立するのは実のところ文化的な要因も大きいです。
日本でそのままこの習慣を取り入れるのは難しいかもしれません。
そんな・・・手を抜いて仕事しようと思ったのに
止めませんがクビになる覚悟でやりましょう!
しかし、フィジー人の習慣を参考にして下記のように取り入れることで、皆さんの人生はより幸せになるかもしれません。
①物を買う前に「共有」できないか考える
②適当に「テキトー」する
③自分から「つながり」をつくる
①物を買う前に「共有」できないか考える
一つ目の方法は、物を買う前に「共有」できないか考えることです。
当然、物は共有した方が経済的です。
しかし共有することの最大のメリットは、所有して一人で得る幸せより、共有してみんなで得る幸せの方が心が満たされる点です。
近年広がっている、シェアリングエコノミーを積極的に活用しましょう。
今後何かを買おうと思ったときは、「共有した方が安く済むし楽しいかもしれない」という視点で考えてみてください。
そして大事なのは、共有から生まれるコミュニケーションを楽しむことです。
民泊のおばあちゃんが良い人でそれも旅の思い出になったよ!
②適当に「テキトー」する
二つ目の方法は、適当に「テキトー」することです。
このメリットは、不要な価値観や制限をとりはらうことができ本当に大切な「今」に目を向けられることでした。
そしてもっとも「テキトー」を取り入れるべき分野は、仕事です。
しかし、だからといって仕事をおおざっぱにやるというのは、「テキトー」の本質ではありません。
変えるべきは、働き方に対する考えです。
- 「休んでもいい」
- 「定時で帰っていい」
- 「仕事は楽しいもの」
このように、古くて役に立たない常識を捨ててみることから始めましょう。
本来、人が働くのは幸せのためのはずです。
しかし、その目的を見失っている方が多いのかもしれません。
働きすぎで体を壊してしまう、うつになってしまうのはその結末です。
物の豊かさのために我慢して働くのではなく、心の豊かさのために楽しく働く方向へシフトしてみましょう。
決してフィジーの方が良い働き方で、日本の方が悪い働き方というわけではありません。
しかし「テキトー」でもいい、そんな感覚があると少し気が楽になりませんか。
少しづつ、適当に「テキトー」してみましょう。
明日から勇気を出して定時で帰ってみるよ!
③自分から「つながり」をつくる

そして三つ目の方法は、自分から「つながり」をつくることです。
残念ながら、日本において普通に生活するだけでは「つながり」は生まれにくいです。
したがって、自分から「つながり」を求めてできることを実践していかなければいけません。
マーティン・セリグマン博士とエド・ディーナー博士の研究によると、幸福度の高い上位10%の人の共通点はたったひとつ、「社会との結びつきが強いこと」だけです。
結局のところ、上であげた2つの取り組みも「社会との結ぶつき」を強化する手段になります。
幸福は人と人の間に存在します。
無理ない楽しい仕事を人としましょう。
仮に収入が多少減ったとしても、シェアをして経済的に済ませましょう。
そして空いた時間でも「つながり」を求めましょう。
その結果生まれた幸福は周りの人をも幸福にし、どんどんと広がっていきます。
【世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論】まとめ:つながりが幸福を、幸福が幸福を生む
この記事では、永崎裕麻さんの書かれた「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」という本に沿って、下記の3点について解説しました。
- 日本が豊かなのに幸せじゃない理由
- 幸せな国フィジーの3つの習慣
- 文化の違う日本でフィジーの習慣をどう取り入れればいい?
日本が豊かなのに幸せじゃない理由
①仕事の優先順位が高すぎる
→「今」を犠牲にして「未来」のために生きている。
②人付き合いの中で世間体を意識しすぎる
→自分の本心に目を向けられていない。
③人間関係が希薄すぎる
→幸せを共有できない孤独。
幸せな国フィジーの3つの習慣
①なんでもシェアする
→シェアによって人に必要とされることで、自分の存在価値を確認できる。
②「テキトー」する
→責任やこだわりといった「こうでなければいけない」という制約から自由になれる。
→そうすることで、「今」という時間にある幸福に向き合うことができる。
③つながりを大切にする
→人は利他によって幸せを増やす生きもの。
文化の違う日本でフィジーの習慣をどう取り入れればいい?
①物を買う前に「共有」できないか考える
②適当に「テキトー」する
③自分から「つながり」をつくる
この本は、「人と幸せ」について考えることのできる本でした。
「最大の不幸は、自分が周りに必要されていないと感じる孤独感であり、最大の幸せは、人に必要とされること」
それは、アドラーのこの言葉に尽きるのかなと思います。
この記事を読んでくれている皆さんは、私に最大の幸せを与えてくれているということです。
本当にありがとうございます。
できたらこの記事も「シェア」してもらえると嬉しいです(笑)
私は初めてコワーキングを使ってみようかな?と思っています!
フィジー人の幸福論についてはもちろん学びがありますが、紹介されているフィジーのとんでもない日常がシンプルに面白い本でした。
それだけ根本の文化の違いを感じますが、日本に住んでいても取り入れるにはどうしたらいいかを皆さん自身でも考えてみてほしいです。

