こんにちは、はんじゅくです!
今回の記事では、寺澤伸洋さんの書かれた「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法」という本をご紹介します。
さて、突然ですが皆さんは「論理的」ですか?
そうなりたいけどなあ・・・
方法がいまいちわからないんだよね
論理思考・ロジカルシンキングは社会人として重要なスキルだといわれますが、「具体的にどう考えればいいのかはよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
中には、「理屈っぽい」というネガティブなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ロジカルに物事を考えることを実践できるようになれば、皆さんはパフォーマンスの大きな上昇を実感できるはずです。
今回の記事では、ロジカルシンキングの一つの手法である「要素分解」について解説します。
「要素分解」は、物事の本質をとらえるのに役立つとても便利な手法です。
難しい問題解決から日常の買い物選びまで、「分ける」ことで「解る」ようになるのです。
皆さんのお仕事に当てはめながらこの記事を読んでいただいて、「要素分解」の理解と実践につなげていきましょう。
- 「考える」とは「要素分解すること」
→大きな物事を細かく分けていくことでそれが解るようになる。
- 要素分解の方法
→以下の4つのプロセスで考えることを繰り返す。
水平思考
→類似性・関連性を考えて視野を広げること。
垂直思考
→思考を深堀していくこと。
視座を変える
→水平思考と垂直思考を色々な高さの目線で再度見てみること。
時系列を変える
→上記の3つを現在だけでなく、未来・過去でも考えること。
「論理的な人」への第一歩を踏み出しましょう!
「考える」とは「要素分解すること」

「考える」ことは、「高い視点から全体像を見て、それに関係する項目に要素分解していく」ことだといえます。
例えば、「美味しいカレーを作る」ということについて考えると、「提供する対象・準備・材料・提供の仕方」というように分解できます。
さらに「提供する対象」について深堀りすれば、「人数・性別・年齢」というようにも分解できます。
このように要素分解を進めていくことで「美味しいカレーを作る」というあいまいな目的から、「対象が全員男性で味より量を重視しているから、材料は高級品ではなくて安くてたくさん買えるものを選ぶ」というような具体的行動に落とし込むことができるのです。
「分解」は「分けて解る」と書くように、大きな物事を細かく分けていくことでそれが解るようになる、これこそが「考える」ことの本質だといえるでしょう。
要素分解の方法
要素分解は、思いつきで行ってしまうと抜け漏れがとても多くなってしまいます。
そこで、抜け漏れを少なく要素分解を進めていくための方法を、4つのプロセスに分けてご紹介します。
以下の4つのプロセスで考えることを繰り返す。
→類似性・関連性を考えて視野を広げること。
→思考を深堀していくこと。
→水平思考と垂直思考を色々な高さの目線で再度見てみること。
→上記の3つを現在だけでなく、未来・過去でも考えること。
以下では、それぞれのプロセスについて詳しく解説していきます。
水平思考
水平思考は、類似性・関連性を考えて視野を広げることです。
考えている物事の抽象度を上げてみると、うまく考えられます。
例として、「速く走るには?」という問題を考えてみましょう。

『「速く走る」ということは「速く動く」ということだから、水泳なら「速く泳ぐ」こと。速く泳ぐには、水の抵抗が少なくなるように「水着を変える」という方法が考えられる。それはつまり、「身につけるものを変える」ということだから、「速く走る」ことに関しては「靴を変える」という方法があるかもしれない。』
このように考えることで、より広い視点で物事をとらえることができるようになるでしょう。
垂直思考
垂直思考は、思考を深掘りしていくことです。
そのためには、「MECEに分ける」、「5W1Hを考える」ことが重要になります。
め・・・メッセ?
MECE(ミーシー)とは、「漏れなくダブりなく物事を整理する」ことです。
5W1Hは、「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」を考えることですね。
先にMECEに分けた項目に対して、5W1Hについて考えることで深掘りができます。
例として、「靴を変える」ことについて考えてみましょう。

まず、「靴を変える」ということに対して、具体的に靴の何を変えることができるかMECEで整理します。
例えば、「メーカー、素材、規格、ひも」などが考えられるでしょう。
次に、整理した各項目に対して、5W1Hを適用して考えます。
「メーカーを変える」であれば、「有名選手が使っている会社にする」といったことが出てきますね。
このように考えることで、思考の深掘りができます。
視座を変える
これまでに説明した①水平思考と②垂直思考を、視座、つまり思考の高さを変えながら考えていきます。
例として、「速く走る」ことについて、コーチの視点で考えてみましょう。
コーチの視座からは「食事メニューの改善」「ライバルを作る」「恋愛禁止」といった、自分自身の視座では出てこないような案が出てきます。
このように、視座を変えてみることで考えるべきポイントを増やすことができます。
時系列を変える
最後に、①から③のプロセスを、時系列を過去や未来にずらしながら考えていきます。
過去や未来といっても、それが現在と遠い時間である必要はありません。
再び、「速く走る」ことについて考えてみます。

走っている最中を現在とするなら、「スタート」を過去、「ゴール」を未来と設定して、その時間軸ごとに①から③のステップを行います。
そうすると、スタートでは「フライング防止」、ゴールでは「ゴール判定対策」といったようなことも考えられるようになります。
このように、時系列を変えることで視野がさらに広がるでしょう。
そしてこれらの4つのプロセスを、一度だけでなく何度も行った来たりして繰り返すことで思考が深まっていきます。

結構大変だね・・・
習慣になれば正確に素早くできるようになるかもしれませんが・・・
【40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法】まとめ:行ったり来たりしながら分け続ける
今回の記事では、寺澤伸洋さんの書かれた「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法」をご紹介しました。
- 「考える」とは「要素分解すること」
→大きな物事を細かく分けていくことでそれが解るようになる。
- 要素分解の方法
→以下の4つのプロセスで考えることを繰り返す。
水平思考
→類似性・関連性を考えて視野を広げること。
垂直思考
→思考を深堀していくこと。
視座を変える
→水平思考と垂直思考を色々な高さの目線で再度見てみること。
時系列を変える
→上記の3つを現在だけでなく、未来・過去でも考えること。
これまでは、自分なりに物事のポイントを書き出してみるということはあっても、そこからの深掘りや視座、時間軸なんてことは考えてみたこともありませんでした。
この本を読んで、これまでわかった気になっていたことも、きっと「抜け漏れ」だらけだったんだろうなと気づかされました。
思考法は実践あるのみです。
訓練と努力を重ねて、ロジカルシンキングを身につけていきましょう。
あとは地道にやるしかないですね!
著者とその師匠「N」さんの対話方式で、テンポよくロジカルシンキングについて学ぶことができました。
記事ではほんの一部の紹介にとどまっていますが、Nさんの行動や教えは仕事に限らず生きていくうえで役立つものばかりです。