こんにちは、はんじゅくです!
今回の記事では、星渉さんと前野隆司さんの書かれた「99.9%は幸せの素人」という本をご紹介します。
前回の「あした死ぬかもよ?」に引き続き、今回も「幸せな人生」に関するについての考え方をお示しする記事です。
この本の中では、ほとんどの人がしらない幸福について絶対知っておくべき知識について書かれています。
この記事では、その知識を私なりに下記の4点に整理してご紹介します。
- 「お金」「人間関係」「仕事」で幸福度を高める方法
- 幸福度を左右する3つの感情
- 自分にとっての幸福を理解する方法
- 2種類の幸福とモチベーション
この記事を読めば、0.1%、つまり1000人に一人しか知らないような幸福についての知識を得ることができます。
ぜひ最後までご覧ください!
「お金」「人間関係」「仕事」で幸福度を高める方法
まずは、幸福に大きく影響する「お金」「人間関係」「仕事」で、科学的に正しく幸福度を高める方法をお伝えします。
- お金
→年収は800万円までは幸福度が上がる。
→自分ではなく他人に、物ではなく経験に使うのが良い。
- 人間関係
→良い人間関係が幸せにつながる。
→そのためには人を愛する能力が必要。
- 仕事
→「好き」「得意」「社会が必要とする」「収入が得られる」が重なる仕事が理想的。
お金
皆さんは「お金は稼げれば稼げるほど幸せになる」と思っていますか?
もちろん、お金はあればあるほど良いに決まってるよ!
そう思った方は、下記のグラフをご覧ください。

幸福度の伸び方が、年収が上がれば上がるほど緩やかになっていますね。
これはカーネマン教授の研究結果で明らかになった、年収が約75,000ドル(800万円以上)になると幸福度はほとんど変わらなくなるという事実を示したものです。
ただ逆に言えば、年収が約800万円に達するまでは幸福度も順調に伸びていくので、そこまでは頑張る意味があるといえます。
しかし、収入を伸ばすのは簡単ではありません。
そこで、今あるお金の使い方を変えるだけでできる幸福度を高める方法をお伝えします。
その方法とは、自分よりも他人に、そして物よりも経験にお金を使うということです。
他人に使うお金としてはプレゼントや寄付、経験に使うお金としては旅行や資格取得が挙げられます。
他人にお金を使うのは、それだけ自分が豊かだと脳が認識して幸せを感じるようです。
経験にお金を使うのは、皆さんが人生で最も幸せに感じた瞬間を思い浮かべていただければ、確かにそうだと実感できると思います。
自分の好きなものを買ったらだめってこと?
あくまで科学的にはその可能性が高いってことです!
まずは手の付けやすいお金の使い方から変えてみて、余裕があれば年収800万円を目指していきましょう。
人間関係
幸福を得るのは、良い人間関係がある人ほど有利になります。
それは、社会とのつながりが幸福に影響するからです。
「人に嫌われてもいい」という方も本音では、「できれば嫌われたくない」と思っているのではないでしょうか。
そして、良い人間関係を築くのに必要なのが、人を愛する能力です。
人を愛する能力って言われても・・・
そう思われる方も多いかと思いますが、この能力は簡単にトレーニングすることができます。
それは、オキシトシンというホルモンを増やすことです。
愛のホルモンともいわれるこのホルモンが増えれば自然と脳が人と仲良くしたくなり、誰からも好かれる人になるため、結果的に良い人間関係を構築できます。
オキシトシンを増やす方法の例としては、下記の3つです。
- スキンシップ
→毎日誰かと8秒間ハグをする等。動物とでも効果がある。
- 心温まる映画
→暴力的なものやホラーでは効果がない。
- いいことをする日をつくる
→一日一善だと効果が薄いので、週一五善くらいをする。
ちなみに映画では、「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」などが挙げられていました。
個人的には「天使のくれた時間」や「ラブ・アクチュアリー」がオススメです!
人を愛する能力を養って、良い人間関係を築きましょう。
仕事
仕事で幸福度を高めるには、仕事を「生きがい」にすることです。
僕は仕事を生きがいにしているよ!
しかし、それは実のところ「生きがい」と言えないかもしれません。
下記の図をご覧ください。

この図によれば、「生きがい」となるのは4つの重なった部分です。
ユーダイモニア研究所の研究で、この重なりに近い人ほど幸福度が高くなることがわかっています。
好きなだけでも、お金がもらえるだけでも、幸福度を高めてくれる「生きがい」にはならないということです。
逆に皆さんの好きなことは、それを得意にして、人のためになるように届けて、収入が得られるようにすることで「生きがい」にできるということでもあります。
その好きなことを、「好き」なだけにしておくのはとてももったいないことです。
あるいは、仕事に対する考え方や取り組み方を変えることで、今の仕事をそのまま好きなことにして「生きがい」にできるかもしれません。
皆さんにとっての「生きがい」は見つけられそうですか?
幸福度を左右する3つの感情
人間の幸福度は、3つの感情の影響を受けて左右されます。
コントロールできるようになれば、より幸福度の高い人生を送れます。
- 感情①:ポジティブ
→行動を重ねて成長を実感し、将来への希望を得ることで強くなる。
- 感情②:ネガティブ
→消そうとすると強くなる。
→しかし、心配事は13%しか実際には起こらない。
→記録して起こっていないことを実感することで、心配しすぎだったと気づける。
- 感情③:人生満足度
→自分をどれだけ肯定的に見てあげれるかどうかで決まる。
→単に甘やかすのではなく、良い部分を評価する。
感情①:ポジティブ
1つ目の感情は、ポジティブです。
ポジティブな感情は、将来への希望から生まれ、将来への希望は成長の実感により強くなります。
そして成長の実感は、できる行動を積み重ねた結果生じる感覚です。
頭でポジティブになろうとするのではなく、どんどん体を動かしていきましょう。
感情②:ネガティブ
2つ目の感情は、ネガティブです。
ネガティブな感情は、心配事や不安から生まれますが、消そうとすると強くなる厄介者です。
ところで、皆さんは心配事が実際にどのくらいの割合で起きてしまうか知っていますか?
起こるか起こらないか、五分五分でしょ!
正解は、たったの13%です。
当然、心配事の多くは杞憂で終わってしまいます。
そこで、心配事は消そうとするのではなく記録することが有効です。
そうすれば、心配事は実際に起きないのだと実感しネガティブから抜け出すことができます。
感情③:人生満足度
3つ目の感情は、人生満足度です。
それを左右するのは、お金でも地位でも愛情でもありません。
人生の満足度は、自分をどれだけ肯定的に見てあげれるかどうかで決まります。
それって自分を甘やかしてあげるってこと?
単に甘やかせばいいというわけではありません。
悪いところだけでなく良いところにも目を向けて、今の自分を受け入れるということです。
ぜひ一度、鏡の前で声に出して自分の苦労を自分でいたわってあげてください。
人が周りにいないときの方がいいですね!(笑)
自分にとっての幸福を理解する方法
突然ですが、皆さんが求めている幸福は「世間にとっての幸福」ではありませんか?
「お金持ちになりたい」「子供が欲しい」「名声が欲しい」などです。
これらの「世間にとっての幸福」は、必ずしも皆さんにとって幸福とは限りません。
じゃあ僕にとっての幸福って何なの?
「自分にとっての幸福」を知るには、「自分にとっての不幸」を考えましょう。
それを反対にしたものが、皆さんの「自分にとっての幸福」です。
例えば、次のようなものが考えられます。
- 誰からも必要とされない孤独を感じる。
⇔人々から必要とされ、社会とつながっている。
- 不健康であちこちが痛み、体の自由が利かない。
⇔健康でやりたいことをやれる。
- 毎日同じことの繰り返しで停滞感を感じる。
⇔変化にあふれ刺激的な毎日。
- お金がなくて心にゆとりがない。
⇔働かなくても生きていけるお金があり、気持ちに余裕がある。
不幸についての考えには、幸福についての考えよりも心の声が強くあらわれるということです。
「幸福」を考えるのに「不幸」を考えるのは面白いですね!
2種類の幸福とモチベーション
ただがむしゃらに幸福を追い求めても、いつか息切れしてしまいます。
そんなとき2種類の幸福がもたらす行動への影響をしることで、より幸福を追求しやすくなるでしょう。
- 地位財
→他人との比較で幸福を感じるもの。
→長続きしないが、短期的な行動力を生む。
- 非地位財
→他人との比較をしなくても幸福を感じるもの。
→長続きし、継続力を生む。
それぞれの特徴を知り、使い分けていくことが理想。
地位財
地位財とは、他人と比較することで幸福を感じるものです。
例えば、昇格や高級品、年収等が該当します。
地位財の幸福は長続きしませんが、だからこそさらなる幸福を求めて短期的に行動力を生みだすのです。
しかし、これだけでは常に満足感を求めてしまい、やがて息切れを起こします。
そこで、必要になるのが次の非地位財です。
非地位財
非地位財とは、他人と比較しなくても幸福を感じることができるものです。
こちらに該当するのは、家族や感謝、思い出等です。
非地位財の幸福は長続きするため、継続的な行動力を生みだしてくれます。
しかし、こちらだけでも現状に満足してしまい、チャレンジ精神が鈍くなってしまうことがあるのです。
したがって、行動を起こすときには地位財を、持続するためには非地位財をといった形で使い分けていきましょう。
僕は収入を増やして親孝行できるように仕事を頑張るよ!
【99.9%は幸せの素人】まとめ:幸せの玄人になろう
今回の記事では、星渉さんと前野隆司さんの書かれた「99.9%は幸せの素人」という本に沿って、ほとんどの人がしらない幸福について絶対知っておくべき知識について解説しました。
- 「お金」「人間関係」「仕事」で幸福度を高める方法
- 幸福度を左右する3つの感情
- 自分にとっての幸福を理解する方法
- 2種類の幸福とモチベーション
「お金」「人間関係」「仕事」で幸福度を高める方法
- お金
→年収は800万円までは幸福度が上がる。
→自分ではなく他人に、物ではなく経験に使うのが良い。
- 人間関係
→良い人間関係が幸せにつながる。
→そのためには人を愛する能力が必要。
- 仕事
→「好き」「得意」「世の中の役に立つ」「収入が得られる」が重なる仕事が理想的。
幸福度を左右する3つの感情
- 感情①:ポジティブ
→行動を重ねて成長を実感し、将来への希望を得ることで強くなる。
- 感情②:ネガティブ
→消そうとすると強くなる。
→しかし、心配事は13%しか実際には起こらない。
→記録して起こっていないことを実感することで、心配しすぎだったと気づける。
- 感情③:人生満足度
→自分をどれだけ肯定的に見てあげれるかどうかで決まる。
→単に甘やかすのではなく、良い部分を評価する。
自分にとっての幸福を理解する方法
「自分にとっての幸福」を知るには、「自分にとっての不幸」を考えましょう。
それを反対にしたものが、皆さんの「自分にとっての幸福」です。
2種類の幸福とモチベーション
- 地位財
→他人との比較で幸福を感じるもの。
→長続きしないが、短期的な行動力を生む。
- 非地位財
→他人との比較をしなくても幸福を感じるもの。
→長続きし、継続力を生む。
それぞれの特徴を知り、使い分けていくことが理想。
最期までこの記事を読んだあなたは、幸福についての知識上位0.1%の玄人です。
自信をもって行動して、できたら自分をほめてあげましょう。
心配していることは、きっと起こりませんから。
まずはほっこりする映画でも見ませんか?
記事では触れられませんでしたが、「結婚と幸福について」や「働きながら幸せになる具体的な方法について」なども書かれています。
特に「行動レシピ」は、本で得た知識を実践するのにうってつけの内容です。
実際にご自身で読まれるとより学びがあるかと思います。

今回と同様の、「幸せな人生」に関して、別の切り口から考える記事です。