からやぶり

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英語の勉強、意味ないと言われても私が続ける理由

「英語の勉強なんてもう意味ない。」
最近こんな意見を耳にすることが増えてきました。

特に、AIや機械翻訳がどんどん進化している現代では、英語を学ぶ必要性が薄れていると言われがちです。

 

実際、翻訳アプリを使えば、日本語で入力した文章が瞬時に英語に変わります。

さらに同時翻訳のデバイスを使えば、外国語が全く話せなくても会話ができてしまいます。

こうした技術革新を目の当たりにすると、「わざわざ英語を勉強する意味は本当にあるのか?」と考えたくなるのも無理はありません。

 

実際、私自身も一度はこの「英語学習の無意味論」に心を揺さぶられた一人です。

しかし転職を目指して英語を学び直す中で、「それでも英語を学ぶ意味はある」と強く感じるようになりました。

この記事では、私の実体験を交えながら、英語を勉強する理由と、その価値についてお伝えしたいと思います。

「英語=意味ない」の主張はどこまで本当か

まず「英語は意味ない派」と「意味ある派」の主張について整理してみましょう。

意味ない派①:機械翻訳の進化

Google翻訳やDeepLのようなツールを使えば、複雑な文章であってもかなりの精度で翻訳が可能です。

昔のような「訳文が意味不明」ということも減り、日常会話やビジネス文書程度なら、ほとんど問題なく使用できるレベルになっています。

意味ない派②:同時翻訳デバイスの普及

翻訳アプリだけでなく、イヤホン型デバイスを使えば、会話がリアルタイムで翻訳されます。

これにより、外国語を学ばなくても、簡単に意思疎通が図れるようになっています。

意味ない派③:そもそも使わない

日本国内で働く多くの人にとって、日常的に英語を使う機会が少ないのも事実です。

「日本語だけで十分に生活できるし、わざわざ英語を学ぶ必要性がない」と感じる人も少なくありません。

 

これらの主張には確かに一理あります。

反対に意味ある派の意見も考えてみます。

意味ある派①:機械翻訳の限界

機械翻訳は便利ですが、完全ではありません。

特に日本語のような複雑な文法や、細やかなニュアンスを持つ言語の場合、翻訳結果が不自然になったり、誤解を招いたりすることがあります。

 

例えば仕事のメールで「ご検討のほど、よろしくお願いいたします」という表現を英語にしたいとき、機械翻訳では文脈や微妙なトーンが適切に反映されないことがあります。

また機械翻訳を毎回利用する手間や、正確性を確認する負担も無視できません。

意味ある派②:英語を直接使える方が有利

さらに英語を自分で使えるかどうかで、得られる機会には大きな差が出ます。

例えば、国際会議やビジネスの場面で、通訳を介さず直接英語でコミュニケーションできる人は、スピードや信頼性の面で圧倒的に有利です。

また英語ができることで、情報収集の範囲が広がり、世界中の最新情報にアクセスすることが可能になります。

 

こうした背景から、「英語はもう意味ない」という意見が必ずしも正しいとは言い切れないと思います。

個人的な体験談

私が英語を学び直すことになったのは、転職を目指したことがきっかけでした。

当初は「翻訳アプリがあるから英語なんて必要ない」と思っていたものの、いざ求人情報を見てみると、「英語力が必要」という条件が想像以上に多いことに驚きました。

それから、「まあ仕方ないか」という思いで勉強を再開することにしました。

 

しかし実際にある程度の英語力がつく程度に勉強した結果、英語を学ぶ意義を実感するようになりました。

1. 自分で使える英語は時間の節約に繋がる

翻訳アプリを使うと、確かにその場しのぎのコミュニケーションはできます。

しかし、いちいちアプリを開き、翻訳結果を確認して…というプロセスは、実際にやってみると結構手間がかかります。

 

一方自分で英語を使えると、文章を読んだり書いたりするスピードが格段に上がります。

たとえば海外子会社から届いたメールをそのまま理解できるようになり、「確認のための時間」を大幅に短縮することができました。

2. 英語力はキャリアの武器になる

英語ができると、それだけでキャリアの選択肢が広がります。

私の場合、英語を学び直したことで、英語が必須の求人に応募できるようになり、自分のキャリアの選択肢が増えました。

 

また実際の業務で英語を使う場面では、翻訳に頼らないことで「この人は信頼できる」と感じてもらえたこともあります。

特にグローバルな職場にいる方は、英語ができることが直接評価につながることを身をもって経験できるんじゃないでしょうか。

3. 英語学習は思考力や視野を広げる

英語を学ぶ中で、ただ言語を覚えるだけでなく、異なる文化や価値観に触れる機会が増えました。

たとえば、ユーチューブに英語で書かれたコメントを何気なく読んでみたりすると、日本語の情報だけでは得られない視点を知ることができました。

 

また英語で考えるプロセスを通じて、自分の思考も整理される感覚がありました。

言語を学ぶことは、ただのスキル習得にとどまらず、自分自身を成長させる貴重な体験だと感じています。

英語を勉強し続けるためのモチベーション維持法

そうはいっても英語学習を続けるのは簡単ではありませんよね。

私自身も何度も挫折しかけました。

しかし、以下の方法を取り入れることで、楽しみながら続けることができました。

具体的な学習方法の工夫

  • 好きなコンテンツを活用する
    映画や動画を英語字幕で楽しむことで、勉強が「楽しい時間」に変わりました。
  • 短時間学習を習慣化する
    毎日15分だけでも学ぶ時間を確保することで、負担を減らしながら継続できました。私はお昼休みに勉強しています。

目標設定の仕方

  • 小さな成功体験を積み重ねる
    簡単な単語を覚えたり、短い英文をスラスラ読めるようになったりする喜びを大切にしました。
  • 明確なゴールを持つ
    TOEICでスコアを100点上げる」「この国に旅行する」といった目標を設定することで、学習のモチベーションを維持できました。

まとめ

昨今の機械翻訳の時代でも、英語を学ぶ意義はまだまだ大きいと感じています。

 

特に自分で英語を使えるようになることで得られる時間の節約やキャリアの選択肢の広がり、さらには視野の拡大は、翻訳アプリでは決して代替できない価値だと思います。

 

私自身、英語を学び直す中で、勉強の苦労を感じる瞬間もたくさんありました。

しかし、その先に得られるメリットや自分の成長を考えると、「やってよかった」と心から思える体験ばかりです。

 

もし今、英語を勉強するかどうか迷っているなら、ぜひ気軽な一歩を踏み出してみてください。

小さな取り組みでも、それを積み重ねることで大きな成果に繋がります。

機械翻訳の時代だからこそ、自分自身の力で英語を使えるようになることの価値は、むしろ高まっているのかもしれません。