からやぶり

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「ワークライフバランス」はもう古い?本当に大切にするべき両立の考え方とは

ワークライフバランスって、今さら?」

と思っている方もいるのではないでしょうか?

たしかに「仕事を楽にするための手段」という視点からは、ワークライフバランスは陳腐化していると感じられるかもしれません。

 

私自身、新卒で公務員として働いた頃、繁忙期には月70時間弱の残業をこなしていました。

そんな毎日に心が参ってしまいかけた経験もあります。

そこからホワイト企業に転職し、今では残業も激減。

仕事そのものに充実感を感じられるようになりました。

 

ですが振り返ってみると、当時のハードワークがあったからこそ、今の仕事に対する姿勢も変わったと感じています。(もちろん体を壊してしまうほどに頑張るのはNGです)

仕事が大変だからといって全てを避けるのではなく、ワークとライフをどう両立させ、どちらも大切にしていくかが肝心だと気づいたのです。

本来のワークライフバランスは、仕事を犠牲にして生活だけを優先するわけではありません。

どちらも重要なものとして尊重し、バランスをとることが本当の意義です。

 

この記事では、ワークライフバランスがなぜ「古くない」のか、その真価を見直し、現代における理想のバランスの考え方についてお伝えしていきます。

①なぜ「ワークライフバランスは古い」と感じられているのか?

近年、ワークライフバランスという言葉が世の中に浸透し、「仕事をいかに楽にするか」という文脈で語られることが増えてきました。

その結果、ワークライフバランスは「ただの楽をするための手段」という認識が広まり、どこか「古い」概念とも捉えられがちです。

しかし、こうした見方は本来の意義を見落としているとも言えます。

 

現代社会で、過重労働やストレスによる心身の不調が大きな問題として注目されています。

そのため、ワークライフバランスは「仕事を楽にし、疲れを癒すための休息時間を確保する」ものとして理解されるようになりました。

私も公務員時代には繁忙期の長時間残業で心が参りかけていたときには、当時はただ「時間が欲しい」と考えていたものです。

 

このように、ワークライフバランスが「休息やリラックスを優先する」ための手段とされる一方で、仕事にやりがいを感じる人や、自己実現を目指す人にとっては「どこか腑に落ちない」と感じられることも少なくありません。

働きがいやキャリアを追求する中で、「仕事も大切にしたい」と思っている人たちにとって、単に仕事を軽減するだけの考え方には違和感を抱くことがあるのです。

② 本当のワークライフバランスとは?

ワークライフバランスの本質とは、単に「仕事を減らして生活を楽しむ」ことではありません。

むしろ、仕事と生活のどちらかを犠牲にするのではなく、両方を大切にしながら充実した人生を送るための考え方です。

 

本当のワークライフバランスでは、「ワーク」と「ライフ」が互いに支え合うような相乗効果を生み出すことが重要です。

私も過去の経験があったからこそ、仕事の厳しさを知り、転職した今の環境でより深い充実感を感じています。

過去のハードワークが現在の自分を支え、日々の生活にもポジティブな影響を与えているのです。

 

こうした視点では、ワークライフバランスとは「どちらを優先するか」ではなく、「どう両立させるか」という発想にシフトします。

充実した仕事が人生全体の幸福度に貢献し、また生活の満足感が仕事へのモチベーションを高めるように、仕事と生活の両立は相互に作用し合うものです。

 

さらに、ワークライフバランスは人によって異なるものです。

家庭や趣味、健康管理など、何を大切にするかは個々で異なり、それぞれに合った「自分だけのバランス」を見つけることが本質です。

例えば、ある人にとっては家族との時間を重視することがライフの充実に直結し、別の人にとっては自己成長のための勉強や趣味が欠かせない要素かもしれません。

 

現代のワークライフバランスは、単なる「楽をする」ための道具ではありません。

むしろ、ワークとライフをお互いに高め合うために両方を尊重し、どちらにも充実を感じられる状態を目指すことが大切なのです。

この視点に立つことで、「古くさく見える」ワークライフバランスの本当の価値を再発見できると思いますよ。

③ ワークとライフを両立させるための具体的な方法

ワークとライフのバランスを保つ方法は、人それぞれのライフスタイルや価値観によって異なります。

それぞれの状況や個性に応じた「自分にとってのベストなバランス」を見つけることが、まず大切です。

ここでは、そのための具体的な方法をいくつかご紹介します。

1. タイムマネジメントを見直し、自分に合ったペースを作る

ワークライフバランスを保つには、効率よく仕事をこなすことが基本です。

まずは仕事の時間を管理し、限られた時間内でいかに効率を上げるかに注力します。
例えば、1日の優先度の高いタスクをリスト化し、集中して取り組む時間帯を設定することで、必要なことを確実に終わらせることができます。

このように仕事を効率よくこなすことで、プライベートな時間を確保しやすくなります。

2. 仕事とプライベートの線引きをしっかりと決める

仕事とプライベートをきちんと切り分けることも、両立の重要なポイントです。

特にテレワークなど、自宅で働く人にとっては、仕事の境界が曖昧になりがちです。

例えば、勤務時間外には業務用のデバイスやメールに触れないようにする、仕事に集中するための専用スペースを設けるといった工夫が効果的です。

こうした小さなルールが、オンとオフの切り替えをスムーズにし、心身のメリハリを保つ助けになります。

3. 個々の優先事項に応じた「自分だけのバランス」を設定する

繰り返しになりますが「ワークライフバランスの最適解は人それぞれ」という前提を理解することも大事です。

例えば、仕事の成長を重視する人もいれば、家庭や趣味の時間を最優先したい人もいるでしょう。

 

自分が最も重視するものを見つけ、それに沿ったバランスを設定することが、ストレスなく両立するための鍵です。

無理に他人のペースに合わせるのではなく、「自分らしいバランス」を追求することが、長期的な充実感につながります。

(偉そうに言っていますが、私も未だに探求中です。)

4. 定期的に見直し、必要に応じて柔軟に調整する

生活や仕事の状況は変化するものです。

そのため、定期的にワークライフバランスを見直し、必要に応じて調整することも大切です。


例えば、キャリアアップを目指す時期は仕事に力を入れる一方で、プライベートが大切なライフステージでは家族との時間を優先する、というように柔軟に対応していくことが理想です。

ライフステージごとにバランスを変えることで、その時々で最適なワークライフバランスが保てます。

 

このように、ワークライフバランスは一律の基準ではなく、それぞれにとって最も満足感を得られるバランスを見つけることが重要です。柔軟に調整しながら、日々のワークとライフの充実を目指していきましょう!

まとめ

ワークライフバランスは「古い」とされがちですが、実際には今もなお重要で、私たちの生活に欠かせない考え方です。

仕事も生活もおろそかにせず、両方を充実させることで人生全体がより豊かになるからこそ、本来のワークライフバランスを見直し、意識していくことが大切なのです。

 

ただそこでは「仕事を楽にする」のではなく、仕事も生活も大切にすることで、それぞれが良い影響を与え合うという前提を頭に入れておきたいですね。

そうした日々の積み重ねが、最終的に大きな満足感や自己成長につながっていきます。

どちらも犠牲にせず、自分らしいバランスを見つけていくことで、仕事にも生活にも「心から満足できる自分」になれるはずです。

 

まずは、今日から少しずつ、自分に合ったワークライフバランスを意識してみませんか?

新しい視点で仕事と生活の充実を目指す一歩を踏み出し、日々を大切に過ごすことで、きっとポジティブな変化を感じられるはずです。

ワークもライフも、自分らしく充実させていきましょうね!